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2013年02月26日

【問題行動には根っこがある】(中篇)


(前篇)からのつづき


安永智美(福岡県警察本部少年課 少年教育指導官)
 月刊誌『致知』2013年3月号 
  特集「生き方」より
────────────────────────────────────

 警察官としての正義感と使命感に
 燃えていた私でしたが、少年サポートセンターの
 少年育成指導官に転職したことを機に
 苦しむ子を自分たちの手で守り抜くんだ
 という覚悟が加わったように思います。

 これまで少年犯罪に対しては、
 補導や検挙といった対症療法が主でしたが、
 これからは「非行少年をつくらない時代」だと
 私たちは考えています。
 そのために必要なのが、
 待つ活動から攻めの活動への意識の転換です。

 その大きな柱の1つ目が「非行少年の立ち直り支援」です。
 多くの子供たちと関わってきて気づいたのは
「子供は自力で更生することは難しい、
 大人から差し伸べられる支援の手が絶対的に必要だ」
 ということでした。
 しかし彼らは大人を敵視しているため、
 ただ待っているだけでは姿を現してはくれません。
 どうすれば心と心が繋がるだろうと考え、
 行ってきた方法は、
 携帯電話の番号を教えてもらったら、
 たとえ繋がらなくても必ず毎日かけるということでした。
 そしてその子がいるであろう場所に何度も出向いていく。
 そうやって「私はあなたの敵じゃない、
 あなたのことを心配しているよ」というメッセージを
 発信し続ける。
 すると子供は拒否していた支援の手を
 必ず握り返してくれる時期がある
 という確信を得るに至りました。

 2つ目は冒頭にも述べた「居場所づくり」です。
 子供の居場所は、家庭・学校・地域の
 3つだといわれていますが、
 非行系の子にはそのいずれにも居場所がありません。
 居場所がないことは孤独で不安です。
 その不安や寂しさが怒りや悲しみへと転じ、
 問題行動を引き起こしていくのだと思います。
 そこで家庭・学校・地域に居場所をつくっていただく
 働きかけをやっていますし、
 私たちの少年サポートセンターもまた居場所の1つです。

 3つ目は「予防教育」で、これこそが
 非行少年をつくらないための最も有効な
 先制活動だと考えています。
 非行の真っ只中にいる子や、
 いじめ自殺を考えているような子は
 心がフリーズしているため、
「相談してほしい」という外側からの声掛けに
 応じてくれることは期待できません。
 そこで必要なのが、心を揺さぶってやることです。

(後篇)につづく



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