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2012年09月28日

「不可能を可能にする力」(後編)~致知~


 (前編からのつづきです)

『致知』2011年11月号「致知随想」
 救世忍者 乱丸(女子プロレスラー、第21代TWF世界タッグ王者)
─────────────────────────────────────────


もうやめてしまおう。

*   *   *   *   *   *

あれほど憧れていたプロレスに終止符を打ち、
家業を手伝っていた私の元へ、ある日1本の電話が掛かってきました。
「あんた、まだプロレスやりたいでしょ。うちでやらない?」。
電話の主は吉本女子プロレスのスター選手だったジャガー横田さん。
将来この子が障碍者の方の希望になればという思いがあったそうで、
未練のあった私は「お願いします」と返事をし、
再デビューを果たすことができたのです。
入団後も先輩方の温かい指導のおかげでTWF世界タッグ王者になり、
各方面から試合のオファーもいただくようになりました。
原因不明の血尿が出るようになったのはそんな頃のことです。

ある日高熱に見舞われ、病院へ行くと集中治療室に入れさせられ、
緊急入院の指示を受けました。
「急速進行性糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)」という腎臓病で、
治療は安静が原則。運動は禁止でプロレスなどは論外です。
その上厳しい食事制限も課され、
こんな状態が一生続くのかと思うと絶望的な気持ちになりました。
そんな時お見舞いに来てくださったのが、
ジャガーさんと、ご主人で医師の木下博勝先生でした。
先生は私に病名を尋ねられ、
「なんだ。その病気だったら、時間はかかるかもしれないけど、
 必ず治るよ。安心したよ」
と言われました。

あれ? 
それまで主治医や看護師からは薬の副作用で
骨粗鬆症になるなどと説明を受けてきたため、
不思議な気もしましたが、それならば頑張ろうと
気持ちを入れ直しました

そして密かにリング復帰の決意をし、
歩行訓練から始めて筋トレのメニューを少しずつ増やしていきながら、
その日を迎える準備を行いました。

2008年、約2年ぶりとなる復帰戦の舞台を用意してくださったのは、
ジャガーさんと先輩のライオネス飛鳥さんでした。
あれほど強く望んでいた復帰戦もいざリングを前にすると、
まさか本当にこの日が来るとは、と込み上げてくるものを
抑えることができませんでした。
無事試合を終えた夜、私は真っ先に
ジャガーさんと木下先生にお礼を言いに行きました。
「先生のあの時の言葉が凄く励みになったんです」
「いやぁ、実は病名を聞いた時、復帰できると思ってなかったんだよ。
 可能性はゼロだと思ってたんだ」

世の中には不可能を可能にする力が存在すると私は思います。
一つには固い決意と粘り強さ。

プロレスラーになれなくて悩んでいた時も、
私は必死にもがいて行動し、絶対になるんだとしか考えていなかった。
入院生活中に復帰を決意した時もそう。
そして不可能を可能に変えるもう一つの力は、
周りにいる人がどんな言葉を与えるかではないでしょうか。

苦しい時を経ていまも憧れのリングに
立たせていただいていることの幸せを噛み締めながら、
私もいつかジャガーさんや木下先生のように、
困っている誰かに手を差し延べることのできる
存在になれたらと願っています。

  


2012年09月28日

【祈り】 ~名言~


祈りはこの行いの中にある

     (佐藤初女)



 真実だと思います。
 神前において、思いと言葉を奉げるだけではありません。
 日常の行いにこそ、尊い「祈り」があります。
 「祈り」の本質は、天の「意」に「乗る」ことにあります。  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月27日

「不可能を可能にする力」(前編)~致知~


『致知』2011年11月号「致知随想」
 救世忍者 乱丸(女子プロレスラー、第21代TWF世界タッグ王者)
─────────────────────────────────────────
網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)という
目のがんに罹り、片目を摘出したのは私が3歳の時でした。
母は義眼となった娘の私を抱いたまま心中も考えたようですが、
当の私は別段そのことを気に病むこともありませんでした。
小学校4年の時、空手師範だった父の影響で空手を習い始めると、
他の道場へも出稽古に行くほどのめり込み
国際武道大学に進学して世界大会にも出場を果たしました。
ところが大学3年を迎えたある日、
なんとなしに観戦したプロレスに私はすっかり魅了され、
プロレスラーになりたいという思いが
抑えられなくなってしまったのです。

空手家として将来を期待していた父からは
「みっともない。頼むからやめてくれ」と
反対されたものの私の決意は変わらず、
すぐにオーディションを受けました。
厳しい実技試験を終え、手応えを感じていた私でしたが、
審査員の長与千種(ながよちぐさ)さんに声を掛けられました。
「ごめんね、傷つく言い方をするかもしれないけど、
 その目はどうしたの? 空手をやっていたそうだけど、
 プロレスはぶつかって初めて成るスポーツだから」
「大丈夫です。私、リングで死んでもいいと思ってますから」
「あなたはそれでいいと思うんだ。
 でも対戦した相手はどうなるかな」。
優しい言い方で、言われていることは十分分かっていました。
私は返す言葉もなく、それでもやりたいと
泣き喚くことしかできませんでした。

一体どうすればプロレスラーになれるのだろう。
なんとか別のオーディションを探し出してみたものの、
やはり結果は同じ。
いくら頑張っても目が悪いだけで弾かれてしまうのか……。
悶々としていた時、偶然見つけたのが
アニマル浜口さんのプロレスラー養成ジムでした。
大学の講義を月火水にまとめて取ると、
そのまま浅草のジムへ行って泊まり込みで練習。
男子でさえ音を上げてしまう厳しいメニューを
同じようにこなすことができたのは、
プロレスラーになりたいという情熱以外の
何ものでもありませんでした。

一年前とは見違えるような体つきに変化した頃、
ある出来事をきっかけに業界全体で門戸を広げることとなり、
私もあっさりオーディションに合格することができたのです。
ただ入団はしたものの、満足な仕事もできない私は怒られてばかり。
そのうち誰にも話し掛けてもらえなくなり、
マスクを外して素顔でリングに上がらされたり、
頭を坊主に剃られ、見世物のようにされるなど
惨めな思いを味わいました。
もうやめてしまおう。

                     (つづく)
  


2012年09月27日

【本気をつかむ】 ~名言~


本気になると世界が変わってくる 
自分が変わってくる 

変わってこなかったら 
まだ本気になってない証拠だ 

本気な恋 本気な仕事 
ああ 人間一度こいつを つかまんことには

      (坂村真民・詩人)
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月26日

「人間として正しいことを追求する」~致知~

        
『致知』1997年11月号 巻頭の言葉より
 稲盛和夫(京セラ名誉会長)
───────────────────────────────
私はまったく経営というものを知らなかったのですが、
縁あって27歳のときに京セラという会社を
つくっていただき、経営することになりました。
従業員28名の小さな会社でしたが、
創業するとすぐに決めなくてはならないことが
山ほど出てきました。
「これはどうしましょうか」と
次々社員が決裁を求めてきます。
私にはそれまで経営の経験があるわけでもなく、
経済も経理も知りませんでしたが、
それでも判断を下していかなくてはなりません。
私は何を基準に判断していけばいいのか分からず
困り果てていました。

悩み続けた結果、「人間として何が正しいのか」を
ベースにして、つまり、最も基本的な倫理観に基づき、
「人間として正しいことなのか」
「正しくないことなのか」
「善いことなのか」
「悪いことなのか」
を基準にして判断していくことにしたのです。
現在の社会は、不正が平然と行われていたり、
利己的で勝手な行動をとる人がいたりと、
決して理想的なものではないかもしれません。
しかし、世の中がどうであろうと、私は
「人間として何が正しいか」を自らに問い、
誰から見ても正しいことを、つまり、
人間として普遍的に正しいことを追求し、
理想を追い続けようと決めたのです。

「人間として正しいことを追求する」ということは、
どのような状況に置かれようと、
公正、公平、正義、努力、勇気、博愛、謙虚、誠実
というような言葉で表現できるものを
最も大切な価値観として尊重し、
それに基づき行動しようというものです。
いま考えてみますと、何の経営の経験もない私が、
京セラやKDDIをそれなりの企業に
育てることができましたのも、
このような「人間として正しいこと」を
ひたすら追求してきたからだと思うのです。

………………………………………………………………………………
■稲盛氏から『致知』にお寄せいただいたメッセージ
………………………………………………………………………………
 経営者の日々の判断が
 企業の性格を決定していきますし、
 経営者の判断が社員の心の動きを方向づけ、
 社員の心の集合が会社の雰囲気、社風を決めていきます。
 このように過去の経営判断が積み重なって、
 現在の会社の状態ができあがっていくのです。
 そして、経営判断の最後のより所になるのは
 経営者自身の心であることは、
 経営者なら皆痛切に感じていることです。
 我が国に有力な経営誌は数々ありますが、
 その中でも、人の心に焦点をあてた
 編集方針を貫いておられる『致知』は際だっています。
 日本経済の発展、時代の変化と共に、
 『致知』の存在はますます重要になるでしょう。
  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(リーダー論)

2012年09月26日

【三つの師】 ~名言~


太上は天を師とし、
そのつぎは人を師とし、
そのつぎは経を師とす。

【訳】
最上の人物は天を師とし、
次の人物はすぐれた人を師とし、
そのつぎの人は聖賢の書を師として学ぶ。

      (佐藤一斎・言志四録)
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月25日

「色眼鏡でものを見るな」~致知~


『致知』2012年6月号 連載「20代をどう生きるか」より
 酒巻久(キヤノン電子社長)
────────────────────────────────────
後に社長となられた山路敬三さんとともに
会社人生で大きな影響を受けたのが、
キヤノンの「技術の父」といわれた鈴川溥(ひろし)さんである。
当時は取締役開発本部長で、山路さんの上司でもあった。
我われの時代は、入社した時の上司で
将来が決まってしまうとも言われた。
その点、技術や設計の話などは一切せず、
人間としてどう考えるべきか、
どういう心構えでものを見るべきかといったことを、
繰り返し指導くださったお二人に出会えたことは
何よりの幸運だった。

特に入社して5年近くは、鈴川さんに
たくさんのレポートを書かされた。
まだ複写機がない時代のこと、
カーボン紙を2枚敷いて黒鉛筆で書いた報告書を持っていくと、
赤鉛筆で直しを入れられてしまう。
これでは消しゴムでは消せないため、
また一から書き直しとなる。
ある時、黒鉛筆で直しを入れてもらえるようお願いすると、
「ここが間違いということは全部間違いということだ」と、
以後も赤鉛筆での指導は続いた。

一番厳しく指導を受けたのは
「言いたいことは何か、簡潔に述べよ」ということ。
最初に趣旨を明確にし、その後なぜそう考えるのかを述べる。
このレポートを、誰に、何のために書くのかという目的が
不明瞭だと次のページを開いてももらえなかった。
しかしこの時、苦労しながらも簡潔明瞭に
文章を書く癖をつけたことが、
後に特許の申請書類を書く際、
どれほど役立ったか分からない。
技術屋は文章を苦手とする人が多く、
特許の申請では皆頭を抱えていたが、
私の場合はそうではなかった。
これまでに社内で申請した特許の数は600件を下らないが、
すべては鈴川さんの指導のおかげである。

鈴川さんはよく、
「色眼鏡でものを見るな。
ありのままに、素直にものを見なさい。
 仮に赤の眼鏡を掛けていると、
 そこに赤色があったとしても見逃してしまう。
 技術開発も商品づくりも、
 “俺が”という思いを持った時点で間違うから、
 自分自身を殺した形で真正面から見なさい」

と言われた。
売れている他社の商品を調べてレポートを出す際も、
ここが悪い、あそこがダメだと欠点を指摘すると、
その時点で突き返される。
なぜ売れているのか、どこが優れているのかを
探るのがものを見る時の基本。
自分の目で見て悪く思えるものも、
もう少し次元の高いところから見れば、
実は大きな可能性があるかもしれないというのである。

  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(仕事・プロ観)

2012年09月25日

【底辺の心構え】 ~名言~


どんなに知識と技術があっても、
心構えが悪ければ、能力は出てこない。
すべては底辺の心構えいかんにある。

    【『プロの条件』寸鉄】より
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月24日

「お客様が先、利益は後」~致知~


『致知』2012年3月号 特集「常に前進」より
 宇都宮恒久(中央タクシー会長)
────────────────────────────────────
MKタクシー創業者の青木定雄オーナーとの出会いです。
創業して1、2か月たった頃、友人から
凄いタクシー会社があると聞いてビックリしまして、
アポイントも取らずに夜行列車を乗り継いで京都に行ったんです。

京都駅からMKタクシーに乗って本社まで伺ったんですが、
早速驚いたのが、助手席の安全枕に
「お客様へのお願い」とありましてね、
次の4つを怠った乗務員には運賃を払わないでくださいとあるんです。
・「ありがとうございます」と挨拶をします。
・「MKの○○です」と社員名を明らかにします。
・「どちらまでですか」と行き先を確認します。
・「ありがとうございました。お忘れ物はございませんか」
  とお礼を言います。
感服しながら本社に着いたのですが、
やはりオーナーはご不在で翌朝3、40分なら時間を取れると。
その日は市内で何度もMKの車に乗り、
行き届いたサービスにつくづく感服しました。

翌朝お会いするとオーナーは開口一番
「君、年はいくつだ?」と聞かれました。
28歳で、まだ10台しか車を持っていないと申し上げると、
「そうか、実は私も32歳で始めた時はやっぱり10台だったんだ」
とたちまち話が弾んで、3、40分の面会予定が
3、4時間になったんです(笑)。
以来30年、青木オーナーを師匠と思い定めて
毎月のように通い詰め、頑張れ、頑張れと
励まし続けていただきました。

その青木オーナーからある時、
今度こんなことをやるんだと紹介されたのが
空港便だったのです。
数人乗りのジャンボタクシーで
お客様をご自宅から空港までお送りするサービスで、
素晴らしい業績を上げている。
ぜひ君もやりなさいと。
ところが地元の松本空港では便数、乗車率ともに
低くてとても採算が合わない。
諦めかけたところでパッと浮かんだのが、
成田空港だったんです。
すぐに長野から成田まで走ってみると、3時間半で着きました。
これならいけるということで、価格を
JRより安い8500円に設定し、24時間受付、
1名様からでもお送りするということで立ち上げたんです。

【記者:1名でも採算は合うのですか?】
1名の時は難しくても、トータルでは利益が上がるのです。
けれども当初はほとんど引き合いがなく、
やればやるほど赤字が積み上がりました。
3、4か月も続くと、やめたほうがいいかなと迷い始めたんです。
そんな時に出合ったのが宅急便の生みの親・ヤマト運輸の
小倉昌男さんの本でした。
宅急便も最初は5年間も赤字が続いたそうです。
しかし、それでも必ず逆転をすると信念を貫いて、
ついに翌日配送のシステムを確立したとのことでした。
その話に意を強くして、もう少し粘ってみようと思い直したわけです。

その小倉さんが赤字の時に言い続けたのが、
「サービスが先で利益は後」
ということでした。
それに感動して当社も
「お客様が先、利益は後」
という理念を掲げるようになったのです。
おかげさまで空港便は半年後に黒字転換し、
いまでは毎日35台、ハイシーズンには
45台くらい走らせています。
ご注文数では1日350件にも上ります。
新潟エリアにも1日70台くらい走らせ、
空港便は売り上げの6割を占める事業の柱になりました。

  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(リーダー論)

2012年09月24日

【真の教育】 ~名言~


真の教育というものは、
単に教科書を型通りに授けるだけにとどまらないで、
すすんで相手の眠っている魂をゆり動かし、
これを呼び醒ますところまで行かねばならぬ

        森信三(哲学者)
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月21日

「西堀榮三郎先生の遺言」~致知~


 『致知』2012年7月号 特集「将の資格」より
   林敦(北陸ミサワホーム会長)
◇─────────────────────────────────◇
西堀榮三郎先生とは晩年の15年をご一緒させていただき、
亡くなる1週間前に病室でお会いしたのが最後でしたね。
当時先生はかなり弱っておられて、
看護師さんからは面会時間は5分だけだと
厳しく言いつけられました。

先生が話してくださったのは、
ヒマラヤ登山隊の総隊長を務められた時のことでした。
頂上からの眺望を生放送することが予定されていたのですが、
あいにく空は雲に覆われていたそうです。
ところが放送直前になってサーッと視界が開けた。
「人はこれを天佑と言うが、絶対に天佑ではない」。
先生はそう言われました。
隊を組んだネパール人や中国人、
そして日本人とが共同の目標を持って、
一所懸命やった結果
だったのだと。
話は途切れることなく5分どころか1時間半にもおよび、
その間看護師さんの制止にも耳を傾けようとはされませんでした。
結局この話が遺言となりました。

先生がおっしゃりたかったのは、
人間というのはそれぞれの意識がバラバラのうちはダメで、
共同の目標に忠誠を誓うようになれば
事は成せるということだったのだと思います。
先生はこれを「異質の協力」とも表現されていました。

人は皆性格も違うし考え方も違う。
その異質なもの同士を束ねるのが、
共同の目標という錦の御旗であると。
人の喜びをもって、我が嘉(よろこ)びとする」。
これは我が社の経営理念、つまり共同の目標です。
この言葉は私が先生と初めてお会いした際にいただいた言葉で、
これ以外にはないという思いで錦の御旗として掲げてまいりました。

そしてこの経営理念のもと、営業スタイルを180度転換し、
既存のお客様に喜んでいただくことを
一つひとつ実践していきました。
その積み重ねが次々と紹介に繋がり、
他のグループ会社が苦戦する中、
着実に業績を伸ばしていくことができたのです。
これからもこの共同の目標を決して忘れるなということを、
先生は遺言として残してくださったのだと私は思っています。
  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(リーダー論)

2012年09月21日

【心に光りを】 ~名言~


心に光を灯された体験は誰にでも
あるのではないだろうか。

人の心に光を灯す。
それは自分の心に光を灯すことでもあるのだ。

       『ポケット名言集「小さな人生論」』より
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月20日

「徳は孤ならず、必ず隣有り」~致知~


 『致知』2012年7月号
  連載「子供に語り継ぎたい『論語』の言葉」より
  安岡定子(安岡活学塾 銀座・寺子屋こども論語塾専任講師)
◇─────────────────────────────────◇
祖父の『青年の大成』(致知出版社)を読むと、
人間には「本質的要素」と「属性」の2つがあるとした上で、
次のように述べた一節があります。
「人間たることにおいて、何が最も大切であるか。
 これを無くしたら人間ではなくなる、というものは何か。
 これはやっぱり徳だ、徳性だ。
 徳性さえあれば、才智、芸能はいらない。
 否、いらないのじゃない。
 徳性があれば、それらしき才智・芸能は必ず出来る」
私は若い頃にこの本を読んだ時、
そこまではっきり言い切っていいものかと
疑問を持ったこともありました。
しかし、いまでは本当にそのとおりだと
確信するようになりました。

論語塾の子供たちに徳や仁の大切さを話していると、
「徳や仁があれば人間はそれでいいのですか。
 日頃の勉強は必要ないのですか」
という質問を受けることがありますが、
徳と知識・技能は決して別々の関係ではありません。
相手を思いやったり、人間的に少しでも
向上しようという意欲は大切な徳です。
「自分はこのままではいけない」
「あんな素敵な人になりたいな」
と思うと、知識や技能を身につけずにはいられませんし、
自主性や自立性も芽生えてくるでしょう。
祖父が
「徳性さえあれば、それらしき才智・芸能は必ず出来る」
と言っているのも、そういうことではないでしょうか。
正しい思いを貫く大切さ 儒学は机上の学問ではなく、
実践の学問です。

ですから子供たちには
「いまやるべき正しいことはこれだと判断したら、
 ちょっと恥ずかしいと思っても、自信がなくても、
 勇気を奮って頑張ってやってみることが大切ですね。
 思ったことを行動に移した時、
 初めて『論語』の言葉が身近になり、
 生活に活かされたことになりますね」
と説明しています。
しかし、実際に思いを行動に移した場合、
自分の行動を正しく理解してもらえるとは限りません。
例えば、決めたことをひたむきに真面目に
やろうと決意した途端、
「少しは手を抜いてもいいじゃないか」
「あなたは融通がきかないね」
と笑われてしまうこともあるでしょう。
そういう時、相手に同調して自分の意思を曲げてしまうか、
正しいと思ったことを貫くことができるか。
そのどちらを選ぶかはとても大切なポイントです。

そして、迷った時に思い出していただきたいのが、
今回ご紹介する「徳は孤ならず、必ず隣有り」です。
孔子先生は
「徳を身につけた人は、ひとりぼっちにはならない。
 近くに住んで親しんでくれる人がきっと現れるものだ」
とおっしゃっているのです。
つまり、自分が正しいと思うことをやろうと思うと、
一時的には皆に理解されないことがあるかもしれないけれども、
意思を貫いていくことで、
「私もそう思っていたんだ」「凄いね」
と言ってくれる友達が必ず現れて応援してくれるということです。

  
タグ :致知論語


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(大切なこと)

2012年09月20日

【暗夜を行く】 ~名言~


一燈を提げて暗夜を行く  
暗夜を憂うるなかれ  
ただ一燈を頼め

    (佐藤一斎)



 「一燈」は、自分の歩むべき道を照らす志、
  哲学、信念、指針などに置き換えられるでしょう。  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月19日

【根が大事】

さて、昨日の創作昔話のテーマは「根が大事」です。

家の空き地に生えて放っておいた雑木が5mほどにもなり、
この春、剪定業者の方に根元から切り倒してもらいましたが、
今現在、切り株から恐ろしいほどの芽が吹いて
伸びまくっております。
根の重要さを自然が教えてくれる好例ですね。
目に見える部分は綺麗さっぱり無くなりましたが、
見えない部分(基礎)がしっかりと生きているので、
いくらでも復活できるわけです。
逆に枝葉や幹が精強に見えても、根が腐れば
それでお終いですよね。
海水に根をやられた陸前高田市の一本松は残念でした。

人生においても様々な根がありますが、
地道に涵養していくことが大切です。
京セラの稲森さんの言葉をまたお借りしますが、
「性格という先天性のものに哲学という後天性のものを
 つけ加えていくことにより、私たちの人格は陶冶されて
 いくわけです。言い換えれば、哲学という根っこを
 しっかりと張らなければ、人格という木の幹を太く、
 まっすぐに成長させることはできないのです」
と仰ってます。これまた根の一つです。
人にとって最も大切な根は心根でしょう。
これが、その人の思い、言葉、行動の全てを左右していきます。
善き哲学の根を張ろうとするのも、
また他を顧みぬ我良しの利己に走ろうとするのも、
その人の心根次第ですから。
根=基礎・基本は土台であり、決して疎かに
できるものではありません。
土台なくしては全て空虚であり、
築き上げても仮初のものに過ぎないのです。

そして、これもまた全てに言えることですが、
この世の中、我々の目に見える全ては氷山の一角であり、
良かれ悪しかれ本当に大きな影響を及ぼす重要なところは、
目に見えない水面下(地下)にこそ存在するのです。
会社でも、見える売上げ数字にばかりに目を向けるより、
社員がどうあるかという人材教育を重視する方が
正しいです。そもそも、数字は『社員』が叩き出すものですから。
また、お金がうなるほどある個人でも
愛の無い人生は砂漠を独り行くようですね。

ここで、もう一つ自然が教える好例――
星を含めて宇宙に存在する全ての目に見えるもの
電波などで確認できるものは、
人類が見知ることが出来る物質の大半を占めている
と思われる水素やヘリウムやその他の元素で、
これが星を始め生物の原材料となっています。
その割合は、たかが4%に過ぎません。
残りの22%が暗黒物質、74%が暗黒エネルギーと、
未知の物質・エネルギーが宇宙のほとんどを
満たしているのです。
暗黒物質は、重力によって銀河や星などが誕生する
骨格のような役割を果たしたと言われる謎の物質で、
暗黒物質が無かったら、今現在に至っても宇宙には
何も存在せず、素粒子が漂う初期状態のままとのことです。
また、宇宙が加速度的に膨張しているとのニュースは記憶に
新しいですが、その力の源が暗黒エネルギーとも言われてます。
つまり、目に見えない96%の存在こそが宇宙や星の運命を
左右している、と言っては過言でしょうか?
  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)会員独語

2012年09月19日

和歌山木鶏クラブ 9月例会


9/16/(日)am7:00より
「ビジネスホテル 川しま」さんにて

和歌山木鶏クラブ9月例会を実施いたしました。

さて、『致知』10月号の特集テーマは「心を高める 運命を伸ばす」です。

下記の記事を主に感想や意見、感じたこと
気付いたことについて交流いたしました。

◎「心を高め、運命を伸ばす」
 稲盛和夫(京セラ名誉会長・日本航空名誉会長)&
 白鵬 翔(第六十九代横綱)

◎人も企業も幸せに導く天地の法則
 北山邦子(ふじやま学校特別顧問)

◎心の在り方が人生の価値と質を決める
 久瑠あさ美(メンタルトレーナー・ff Mental Room代表)

心は目に見えないものですが、それがいかに
人生や経営に大きな影響を与えるものか、
よく分かる内容でした。




致知の内容だけでなく、他の会員の心的姿勢、
考え方や気付きを共有することで、さらなる
修養につながるものです。


  
タグ :致知例会


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)例会

2012年09月18日

【ケヤキとトチノキの昔話】

 
むかぁーしむかし、ある奥深い山地でな、
同じ頃に芽吹き成長した若木が二本あったそうな。
 場所も近く、背丈も似たような感じであったため、
いつしか大層仲が良くなった。
 若木はそれぞれケヤキとトチノキだった。
ケヤキは木質がやや重硬のためしっかり基礎固めを重視した。
一方のトチはやや軽軟であったので、成長を急いで大きな葉っぱを
たくさん茂らせられるようにできるだけ枝を広げることを優先した。

 そうして何十年かたった頃、ケヤキが心配して言った。
「おまん、いつの間にかどえらいのっぽになって
 手ぇもあちこち広げちぁあらいしょ。大丈夫かえ? 」
「わえのことかえ、なえ心配ひてくれるんよ?」
 と、トチノキは聞き返した。
「おまん、上ばっかいに伸ばしちゃあるけど、
 根っこもあんばえ伸ばさなあかないしょ。
 台風来たら、どたかされてまうろぅ」
「ほおかえ、まあ大丈夫じょよ。
 おまんに比べて、軽うてやらこいさけ、
 がいな風にもしなってやりすごさよぅ。
この方が枝ぶりも良おて見事やいしょ。
 ほいて、葉っぱ多い方が陽の光もたっぷり受けられるさけねぇ、
伸びもはよなら。
 おまんこそ、まっと枝伸ばしよし。ふうわりろう」

 確かにケヤキに比べてトチノキは大きい葉がたくさん茂り、
立派に見えたので、周りの木々も口々に褒めそやした。
 ケヤキはふと、自分も真似してもっと枝葉に比重を傾けようかと
考えたが、いやこのまま行こうとペースを変えなかった。

 その秋、どっと強い風がこの山地を吹き荒れた。
 バランス良くしっかりと根の張ったケヤキはびくともしない。
トチノキはしなやかによく風に耐えた。
しかし、揺れ具合が想像した以上であったため、
少し心配になり、ケヤキの言うように根っこに関心を向けた。
 が、少しすると周りのことにばかり目が移ってしまい、
再び枝葉に傾注するようになってしまった。

 しばらく年月が経ったある夏、トチノキがケヤキに話しかけた。
「おまんの幹も貫禄出てきたの。
どっしりひて、中身が充実ひてる感じすらよぉ。
わえにはまねできん芯の強さと奥深さ持っちぁあら」
「おおきによ。おまんもあいかあらず見事な枝振りやいて。
 近隣並びない勢いじょ。
 ほいて、前におせかいたように、根はしっかりひてるかえ?」
「まあ、ほどほどじょ。根ぇ伸ばいても、め(見)ぇへんさけの」
「そえはどえらい大事(おおごと)じょ。
 おまんほど勢いあればあるほど逆に根がものを言うてくるんやれぇ。
 そこが弱かったら、いつか、あらくたい雨風にやられて
 もじけてまうろぅ。悪いこと言わんさけ、
 今からでもあんばえ根っこぉ伸ばしときよし!」

 ケヤキのしつこい言い様にトチノキも流石にそうしようかと心決めした。

 しかし、遅かった。
 その秋のこと、近来まれに見る巨大な台風がこの山地を襲った。
 見事な外見に比べて十分な根を育成していなかったトチノキは、
雨で地面が弛んでいた上、凄まじい風勢に耐え切れず、
とうとう横倒しになってしまった。
 大きな枝葉はそれだけでも重くなるし、いざ風が吹いた時は
より多くを受けてしまう。それを凌ぐには、当然のことながら
大地をギュッと掴んで離さない相応の大きな根が必要だった。

「あっでぇぇぇ・・・・・・」
 相変わらずびくともしなかったケヤキはそれを悲しんだが、
どうすることもできず、ただ寂しげに佇むだけだった。

                               (おしまい)





小さい頃、まんが日本昔話は毎週欠かさず観てましたが、
今に思えば時折訓戒を含んだ良い作品でした。
スポットではなく、フルで再放送してほしいアニメです。
今の子供たちに観てもらいたいですね。

この昔話のテーマについては、少し長くなるので
また明日に続きます。



  PS.
  文中の和歌山弁は適当ですので、あしからず(苦笑)
  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)会員独語

2012年09月18日

【天の一角】 ~名言~


狭くともいい 
一すじであれ 
どこまでも掘りさげてゆけ 
いつも澄んで 
天の一角を見つめろ

  (坂村真民・詩人)
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言

2012年09月17日

「成功する経営者の条件」~致知~


『致知』2000年3月号 特集「変革する」より
  今原禎治(未来証券社長)
────────────────────────────────────
【記者:成功する経営者の条件についてはいかがですか?】

私の経験から言えば、約束を守るということです。
これはね、ある意味では経営者の原点ですよ。
そんなこと当たり前だ、と思われるかもしれませんが、
案外守れない人が多いんですね。
一口に約束といっても、非常に幅が広いわけでね。
お金の貸し借りの約束もあれば、
ゴルフのような遊びの約束もある。
しかしどんな約束であれ、それを守らないとどうなるか。
信頼というかけがえのない財産を失ってしまうんです。

つまらない約束ほど難しいのですよ。
つまらないからといっておろそかにするのなら、
初めから約束なんかしなければいい。
破っても平気な人は、簡単に約束をするんですよ。
しかし、100%守らなければいかん、
と思っている人は簡単に約束はしません。
そして、いったん約束をすればキチッと守る。
それは見事なものです。


ゴルフをやるとしますね。
そういう人に「ゴルフ場も時間もお任せします」
と言うとね、翌日の夕方までには必ず返事が来ます。
そんなささいなこともおろそかにしないんですね
  


Posted by 木鶏 at 21:00Comments(0)致知(リーダー論)

2012年09月17日

【試練とは】 ~名言~


私は、その「試練」とは、
一般的にいわれる苦難のことだけを
指すのではないと考えています。

人間にとって、成功さえも試練なのです。

     稲盛和夫(京セラ名誉会長)
  


Posted by 木鶏 at 12:28Comments(0)名言・金言・格言