2013年11月07日
【人は人によって磨かれる】
坂田栄一郎(写真家)
『致知』2013年10月号
特集「一言よく人を生かす」より
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雑誌『AERA』創刊時より、表紙写真を撮り続けている
巨匠・坂田栄一郎氏。
氏の修業時代の体験から、伸びる人の条件を探る。
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アメリカでの五年間の修業時代は決して順風満帆だったわけではない。
機材を忘れてしまったり、撮影の段取りが上手くいかなかったりと、
数多くの失敗も経験してきた。
万が一、二度同じミスをすれば
「You don't come tomorrow(明日から来なくていい)」
と言われてしまう。
実際、私が在籍している間、四人がクビになった。
私はそういう厳しい世界に身を置く中で、
失敗をした時には家できちんとその日のことを振り返り、
「二度と同じ失敗をしない」と心に誓ってから
次の日を迎えるようにしていた。
職場で怒られたり、失敗をした時に、
家に帰ってビールを飲んだり、
気を紛らわせたりしていては全く意味がない。
瞬間、瞬間を楽しく生きると同時に、
一方では、落ち込むことも大切なのである。
そうやって内省することで人間は大きくなるのだと思う。
Posted by 木鶏 at 21:00│Comments(0)
│致知(学び育成・変革)