2013年05月27日
【母の日や父の日に喜ばれるプレゼントとは】
佐藤勝人(サトーカメラ専務)
月刊誌『致知』2013年6月号
特集「一灯照隅」より
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並み居る大手家電量販店を抑え、
栃木県内のカメラ販売シェア
15年連続トップに立つサトーカメラ。
父親の始めた小さな写真店を
今日へと導いてきたのが
同社専務の佐藤勝人氏である。
来客リピート率80%以上、
利益率40%以上という
驚異的な数字を叩き出し、
小売業界に旋風を巻き起こしている氏に、
これまでの歩みや大手に負けない
経営術について伺った。
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(――栃木県のカメラ販売シェアは
15年連続1位、デジタル一眼レフカメラでは
同シェア50パーセント以上に
達しているそうですね。)
我われはナショナルチェーンではないので、
とにかくこの地域の人たちが
少しでも楽しく写真を撮って、
それを想い出として
残してくれたらなと思っています。
そのために新しいサービス、
本物のサービスを提案していこうと。
これまでは写真は撮っておしまい、
自分で楽しむだけ、という人が多かったんです。
そこで、ここ数年前から
力を入れているのが
撮った写真をプリントして、
それを人にギフトするということ。
例えば、これから母の日や
父の日がありますよね。
実家の両親にカーネーションや
ネクタイをプレゼントする。
もちろんそれも喜ばれるでしょう。
でもそこで、自分の子供の写真を撮って、
それを大きくプリントして贈るんです。
そうすると、
「あんなに嬉しそうな親を初めて見た」
「孫の写真を手にして泣いて喜んでいた」って。
そういう感動の声がいま、たくさん広がっています。
従業員150人程度の中小企業が
大型量販店と同じようにやっていては
戦いに勝てません。
そんな中でサトーカメラが
どうして伸びてきたのかとよく聞かれますが、
私は「効率を求めないからだ」と答えています。
Posted by 木鶏 at 21:00│Comments(0)
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