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2016年03月21日

『日本人の闘い方』

 ~日本最古の兵書「闘戦経」に学ぶ
勝ち戦の原理原則~
 齋藤孝・著
────────────────────────────────────

日本最古の兵書
「闘戦経(とうせんきょう)」を
齋藤孝先生がひもとくおすすめの最新刊
『日本人の闘い方』。

いまから900年以上も前に記されたと
される幻の兵書ですが、
現代ビジネスパーソンにも役立つ教えが
満載の内容です。

「正々堂々と闘っているか」
「今、あなたは闘っているか」
「本気で取り組んでいるか」

と、一つひとつ胸に問いかけながら
読み進めていただきたい一冊です。

本書にはどのような教えが
書かれているのでしょうか。

53章のうちの一篇をご紹介します。

   *   *   *   *   *   *

第三章
知識や技術が骨身にまで達しているか


【訳】

精神力や気力に頼る者は不十分である。
また、精神力や気力を
無視することも不十分だ。

知っているというだけでは、すぐに忘れて
しまって使いものにならない。
考えごとをしているといっても、
考えるだけで終われば何の意味もない。

大切なのは深く識って、自らの骨になるほど
身につけることだ。


【書き下し文】

心に因り気に因る者は未だしなり。
心に因らず気に因らざる者も未だしなり。

知りて知を有たず、慮って慮を有たず。
ひそかに識りて骨と化し、骨と化して識る。


【解説】

昔から日本人は「骨」を意識していたようで
骨にまつわる言葉がたくさんあります。
「粉骨砕身」というのは骨を粉にし、
身を砕くほど力を尽くすという
すごい言葉です。

骨身に沁みる、骨身にこたえる、骨身を削る
といった言葉もありますが、何をするにも
骨格が重要な概念だったのです。

「骨と化して識る」とは骨にまで達した知識
でないと役に立たないということです。
骨に達するとはどういうことか。

例えばお客さんからクレームが来たといった
トラブルが生じたとします。
そんな時にトラブルマニュアルを開いて
調べても間に合わないし、だいたいそんな
通り一遍のことでは何の役にも
立たないでしょう。

あるいはこういうクレームにはこう対処
しましょうなどといった研修を受けたままの
対応でトラブルにあたろうとしても、
場合によっては火に油を注ぐようなことにも
なりかねません。

「なんだその態度は! マニュアル通りで
 なんの誠意もない」

などと顧客が怒り出すことにも
なりかねません。

そんな時こそ、これまで自分が経験してきた
ことで身につけた、自分の中にある知識、
まさに骨にまで達した知識が
役に立つのです。

骨にまで達していれば、どこでどんな状況に
あっても、その知識は通用するのです。

スポーツ選手のプレーも骨にまで達してこそ、
いざという時に役に立ちます。
イチロー選手の技術も、骨に達しているから
咄嗟に素晴らしいスイングができるし、
ホームランになりそうな打球も
捕れるのです。

ビジネスの場においても、心意気だけでなく
知識や技が骨身にまで達していることが
重要なのです。


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