2012年02月25日
「善であることの大切さ」~独語~
致知のツイッターに以前マザー・テレサの言葉が紹介されていた。
「愛はまず家庭から始まります。愛は家庭に住まうのです」
とても心に響いた言葉であり、常々日ごろ思っていた内容だったので、
強く印象に残っていた。
さて、とある居酒屋チェーン店に勤めていた社員の自殺が労災認定された件で、会長の対応や会社の体質が問題となっている。
この人のツィッターを見たことは無いが、実際にやっていることは会長の言う「会社の存在目的の第一は、社員の幸せ」という目的とはかけ離れているように感じられた。
別サイトからの言葉を借りると、
ノーベル平和賞を受賞した『マザー・テレサ』が黒柳徹子さんに送ったと言われる言葉があります。
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」
「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」
「日本人は他国のことよりも、日本のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」
マザー・テレサは世界平和のために何をしたらいいのかと聞かれた時に「帰って家族を大切にしてあげて下さい」とも答えており、今回の会長の行動と真逆の発言をしています。
、とのこと。
会社を家庭、社員は家族に例えることができる。
外に対して(バングラデシュへの学校建設、東日本大震災の陸前高田市参与)の活動はとても素晴らしいことだが、先ずはどうあるべきか、本当に大切なものは何なのかを知るべきだと思う。
これでは、見る人からすると営利追求行為の一環に取られてしまうだろう。
実際、そのように感じてしまう。
ここで『安岡正篤一日一言』より、本質をついた言葉を紹介しておきたい。
【人間の第一義】
名高い言葉に、
how to do good
(如何{いか}に善を為{な}すか)
ということよりも、
how to be good
(如何に善であるか)
ということの方が大事である、
というのがありますが、
人間の第一義は、
何を為すかということではなくて、
何であるかということである。
( 西本 )
Posted by 木鶏 at 12:18│Comments(0)
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