2013年10月29日
【米軍基地で始まった掃除の会】
鍵山秀三郎(イエローハット創業者)
&杏中保夫(シャノンマーレェ化粧品最高顧問)
月刊誌『致知』2013年7月号
特集「歩歩是道場」より
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「社会の荒みをなくしたい」という一念で、
約半世紀、掃除の道を貫いてこられた
イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏。
1代で日本を代表するカー用品会社を
育て上げる一方、
氏を中心とする掃除の会は国内外に
130か所を数えるまでになった。
その鍵山氏を人生の師と慕う杏中保夫氏も
また潰れかけた三洋証券を再建し、
公文教育を世界に広めた名経営者である。
お2人が会して語り合う掃除に学ぶ
人生の生き方、仕事のあり方。
* * * * * *
(鍵山)
いま反米、反基地、反オスプレイを
自分の使命みたいに思っている人がいます。
しかし、本当に
それでいいのかということですね。
もし日本からアメリカが
完全に手を引いたら
日本はたちまち第2のチベットになってしまう。
沖縄は真っ先にウイグルのようになるでしょう。
そうなってからアメリカに
「頼むからもう1回守ってくれ」
と言ってもそれは通らないですね。
私はアメリカがやっていることが
すべていいとは思わないけれども、
しかし仲良くするのは大事だと思いましてね。
去年12月から神奈川の厚木基地周辺の草刈り、
掃除を始めたんです。
そうしましたらスティーブ・ウィーマンという
厚木基地の司令官が感激して、
私たちが
「自分たちでやるからいい」
と言っているのに、
自身も部下を連れて
一緒に掃除の活動をするようになりました。
(杏中)
ああ、そうでしたか。
それは素晴らしい。
(鍵山)
私はこれをぜひ沖縄にも広げて、
単なる反対ではなしに
仲良くすべきことは仲良くして、
いけないことはお互いにきちんと言い合う。
そういう関係をつくりたいと思っております。
このように、
掃除はただ単にすればいいというのでなしに、
なんのためにするかということです。
杏中さんがおっしゃった
なんのために仕事をするのか?
と同じです。
それを皆に分かち合ってもらいたいですね。
これがいまの私の念願です。
Posted by 木鶏 at 21:00│Comments(0)
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